羽毛ふとんができるまで

国内にある丸八グループの工場で1枚1枚丁寧に作られる羽毛ふとんは、素材の選定から自社スタッフが行う安全の品質です。

 

ふとんができるまで

 

 

世界各国より良質なダウンを採取

優良な羽毛の産地というとポーランドやハンガリーを連想する方が多いと思いますが、丸八グループではこれら東欧地域の羽毛以外にもアメリカ産、カナダ産、中国北部産の羽毛も使用しています。

 

優良な羽毛採取のポイントは「緯度」です。 北緯50度前後の地域は別名「ダウンベルト」とも呼ばれ、ポーランド・ハンガリー・アメリカ・カナダ・中国でも北部のエリアはこのダウンベルトに該当し、良質な羽毛の採取が可能です。

 

このように採取する地域を厳選するとともに、買い付ける期間にもこだわることで、冬を乗り切るために保温性を増した良質なダウンを使った羽毛ふとんをご提供しています。

 

ダウンベルト図-03

 

 

良質なダウンを採取-01

原料羽毛は自社羽毛工場で洗浄

 

洗浄前にダウンの品質をチェックします。数ある洗浄レシピから、その原料羽毛に最もふさわしいレシピを選びます。本洗浄の前に、少量の原料でテスト洗浄を行い仕上がりを確認してはじめて、本洗浄を行います。つまり、原料の特性を調べたうえで、原料の仕上げを外部に委託しないからこそお客様に絶対の「丸八品質」を約束できる、自慢のダウン。 洗浄前の濁りがうそのようにピカピカの白さに生まれ変わった羽毛がたっぷりと掛けふとんの中に詰まっています。


良質なダウンを採取-02

快適な寝心地を生み出す「がわ生地」

 

ソフト風合い加工を施した生地はフィット性にも優れていますので、寝返りをうっても体に寄り添い快適な寝心地をうみだします。 また手肌に触れた時のやわらかさ・やさしさを重視し表面に起毛加工を施したことよって、羽毛の優しさが一層引き立っています。


羽毛布団の詳しい製造工程

原料羽毛の精製

羽毛布団製造工程-01

①原羽毛

 

主に中国大陸北部の寒冷な地域で秋から冬にかけて採取した良質なホワイトグースダウンを輸入して使用しています。羽毛は天然素材ですから、採取された時期や地域によって品質が違います。この後の精製工程では、その羽毛原料の品質に合わせて、洗浄方法などをきめ細かく設定しています。


羽毛布団製造工程-02

②除塵

 

原料に含まれている、ゴミ、土砂、塵埃などの不純物を除塵機のメッシュを通して吸引し、取り除きます。


羽毛布団製造工程-03

③洗浄・脱水

 

洗浄機で、油脂、土砂などの汚れを洗い落とします。洗剤を溶かした40℃~60℃の温水で洗いを1回、すすぎをオーバーフロー方式で十分行い、羽毛の清浄度を高めて、ホコリ、臭いの発生を防止しています。


羽毛布団製造工程-04

④乾燥

 

乾燥機の中で120℃の熱風を吹きつけてダウンのかさを回復させ、殺菌を行っています。


羽毛布団製造工程-05

⑤冷却除塵

 

乾燥で熱くなった羽毛を常温まで冷やします。ここで再度、徹底的に除塵を行っています。


羽毛布団製造工程-06

⑥選別

 

羽毛を所定のダウン比率に選別します。これは、羽毛の特性を生かした選別方法で、一定の風速の風洞の中に、羽毛を飛ばして重い<フェザー>を手前に落とし、軽い<ダウン>を遠くまで飛ばすことで羽毛が種類別に分けられます。ここでもさらに、除塵を行っています。


羽毛布団製造工程-07

⑦品質検査

 

品質管理部門で品質のチェックを行います。検査項目は、主に<組成混合率、清浄度、油脂分率、かさ高性、臭気、グース・ダック混合率、ホコリテスト>です。品質基準に合格した羽毛だけを、次の工程に進めています。


羽毛布団製造工程-08

⑧ミキシング

 

商品に合わせて、精製した羽毛を混合しダウンの比率を調整します。


羽毛布団製造工程-09

⑨羽毛充填

 

縫製されたがわ生地の1マス1マスに羽毛を充填します。


羽毛布団製造工程-10

⑩口縫い

 

羽毛の充填口を縫製します。


羽毛布団製造工程-11

⑪最終検査

 

検査員による最終検査です。サイズ、重量、縫製状態、生地の欠点のチェック、詰めものの状態、品質表示の内容など、細かな検査を実施。最終的な検針機による金属物チェックを行ない袋入れをします。